オリエントの機械 / 店主 その5 |
2004年5月30日 |
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国産時計メーカーの中にあって、SEIKO、CITIZENほど知名度のないORIENTですが、 「オリエント・スター」は渋めの機械時計で、息の長い主力商品として国産ファンのあいだで支持される時計です。 5月中旬、そのオリエント時計の自動巻き機械技術講習が開かれ,出掛けました。 朝から夕方まで、その間、分解から調整、組み立てまでをこなす内容。Cal.46943 自動巻きの機械は外見上、セイコー、シチズンの機械と見分けがつかないのは、殆どの機械部品は同じところで作られいるからでしょう。 オリエントの自動巻ムーブメントの最大の特徴はローター部にあります。ローターの回転を伝える部分が車ではなく、つめレバーを使用することでギア数を減らし、ローター部の厚みをおさえる昔のIWCやルクルトの自動巻きに似た方法をとっていることでした。 しかし、この日一番の収穫は講師の職人さんの見事なピンセットの使い方と工具の磨き方、自作の工具等、マニュアルにない職人の知恵を見せられたところににありました。
写真(上)講習に使用したオリエント自動巻き 写真(下)Cal.46943の自動巻きムーブメント |
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