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時計屋の作業で最も多いのは、間違いなく時計の時間を合わせる作業です。その作業に必要な店の標準時を示す時計が標準時計です。
標準時計に必要な要素は、当然ながら、正確さと視認性の良さです。 当店の作業場には2個の標準時計があります。 ひとつはSEIKO鉄道時計、もうひとつはROLEX オイスター・クォーツです。どちらも80年代のものですが、鉄道時計はここ数年、回路の経年劣化か、精度にバラツキがあり、半月に一度くらい秒合わせが必要になってきました。 ROLEXのクォーツは80年代後半から、2000まで製造されたもので、人気があったモデルではありませんが、クォーツとしてみても、機械はスゴイです。他社の機械とはまったく違った構造で作られています。 この時計は87年製造の最初期のものですが、その後はクロノメーターの表記が6時上に入るので、自動巻きと一見、見分けがつかないようです。 電波時計を標準時計にするお店が増えているのは、ごく当然の流れですが、当店では、まだまだこの時計を標準時計にしていきたいと思っているわけです。
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