2021年2月8日
立春を過ぎると、昔は「学生時計」のシーズンで、
時計屋では一年で一番忙しい季節を迎えていました。
いまでは「学生時計」という単語はない昔話です。
私事ではありますが、学生時計は「CITIZEN」自動巻きでした。
親や時計屋の主人は何故か「SEIKO」推しだったことを覚えています。
CITIZEN : RECORDMASTER 1967年
セイコー「クラウン・クロノグラフ」の影に隠れていますが、
「レコードマスター」はシチズン初の手巻きクロノグラフです。
セイコー「クラウン・クロノグラフ」と違うのは4時位置にリセットボタンが付く点です。
これによりスタート、ストップ作業が可能となります。
簡素化されたクロノグラフ機構がナカナカ素晴らしいと思います。
たぶん3年前のセイコーのムーヴメントをかなり研究した結果生まれた
ムーヴメントかと思われるのと、市場に出回ることがあまりないことで、
幻の時計になっています。
この時計は私物で、時々使用していましたが、何十年か振りに
オーバーホールを行いました。
この時計もまた、現在70歳位の方の「学生時計」だったかもしれません。
Joni Mitchell : 1960年代のアーカイヴ ★★★
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