2021年7月24日
「TOKYO2020」が昨日始まりました。
1964年から56年振り夏のオリンピックは子供達の脳裏にどんな形で残って行くのでしょうか。
子供の頃56年前の五輪は大きなインパクトがあり、いまでも幾つかの場面は網膜に張り付いています。
SEIKO 「クラウン・クロノグラフ」1964年製
セイコー・クラウンにクロノ機能をかぶせて出来上がった、国産初の手巻きクロノグラフです。
2時位置のプッシュボタンでスタート、ストップ、リセットを繰り返します。
SEIKO 「クラウン・クロノグラフ」1964年製
五輪の修了後に発表されたモデルで、回転ベゼルがプラスチックからステンレスに変更となり、裏蓋の刻印も聖火マークからイルカマークに変更されます。
CITIZEN 「Recordmaster」1967年製
シチズン・レコードマスターは同じく手巻きのクロノグラフですが、
上段プッシュによりスタート、ストップ、下段プッシュでリセットするスタイルになりました。
※時計はいずれも参考品です
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2021年7月4日
風防内のくもり
近頃はかなりダメージのあるアンティーク時計が気になっていて、自分でも時々使用していますが、梅雨時の場合、気をつけていても風防内が曇ることがよくあります。非防水の時計の場合仕方ないことではありますが、エアコンの効いた店内で、15分ほどで置いておくと曇りはなくなります。非防水の時計を防水時計にすることは出来ませんので、そこら辺は気をつけてお使い下さい。
SEIKO : Crown-Self dater 1950年代・手巻
15分程 エアコンの効いた店内でくもりもとれてきた様子
プラ風防には経年のヒビがありますが、それも気にいっているのでそのまま使用しています。そこから湿気が入ったのかもしれません。
水没で水が機械内部に入った時は、すぐに裏蓋を開けて乾燥、あるいはオーバーホールをする必要があります。
ROLEX : Oyster "ROYAL" 1930年代・手巻き
かなりのダメージを負った文字盤ですが、これはこれで味わい深いモノです。ムーヴメントのダメージはそれほどではありませんが、裏蓋に3箇所亀裂があって、その部分の修理も必要となりました。
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2021年5月18日
時計マニアは様々なメーカー、モデルを尊ぶものですが、
「エテルナ」「ナルダン」「ミネルバ」といった日本に於いて、
一般的に知名度の低いメーカーを好まれる方は意外と多くて
ロレックス、ブライトリング・・・青いなァ・・・という感じ
ルクルトは許せるけど・・・みたいな感じです。
マニアが好まれるそれらは共通してマニュファクチュール、
ムーブメントを自社製造する力があり、見た目非常に地味な場合が
多いことも特徴的です。
左右共に1970頃の「ETERNA」自動巻き
ETERNA MATIC : ボールベアリングはエテルナが開発した自動巻きローターの機構で、ETA社はETERNAを語源としているようです。
そして、このベアリング式ローターは現在の多くのメーカーが採用しています。
ニコちゃんローターもユニークです。
メーカー・エンブレム「5ドット」はそれを表しています。
ここにもそのマークが・・・
見た目地味ですが、永く飽きない時計、いや時間が経つ程
味が深まる時計だと感じています。
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2021年5月11日
もはや「経年劣化」といワードは死語に近くなりつつ今日的「経年変化モノ」はgoodアイテムと呼べるでしょう。
また、これは近年新たに発見された大きな鉱脈かもしれません。
なにモノにも通用するオンリーワン!!信仰なのです。
取り分け「ロレックス」の文字盤に於ける変化は価格に直接関与しますので、決して「劣化」などとは呼べなくなってきます。
1990年頃から数年間に使用された文字盤は、写真のように変色していく性質を持っているようで、個体差はありますが、「ブラウン・チェンジ」な大化け現象を生み出しています。これが全面的にブラウニーオレンジ色に変化してくれればオンリーワンとなり、急カーブをえがくことになります。
1990年の文字盤 トリチウム夜光との組合せが変化のカギかも
1940年代・「speedking」
通称「ユニーク・ダイヤル」と呼ばれているコレクター・アイテム文字盤
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2021年4月8日
昨日、2021.4.7 「ロレックス・エクスプローラⅡ」
その新作がスイスのWatchs and Wonders Geneva 2021にて公式発表されました。
初代 Ref.1655より50周年となるモデルは今回の目玉商品でしょう。
50周年記念はサブマリーナやオイスターにおいて発表されており、期間限定品の扱いでした。期間を過ぎてからの高騰はご存知のとおりです。
どんなモデルが出てくるか楽しみではあります。
SEIKO : Crown 記念モデル (案)
「グランドセイコー」が生み出された奇跡のモデル!!
個人的にはこちらに期待したい・・・
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2021年3月27日
3月25日から「東京2020」の聖火リレーがはじまった
開催か、中止かの意見が飛び交っている中でスタートしました。
OMEGA : TOKYO 2020 限定 2020本
オメガは「TOKYO 2020」とっくに始まっています。
準備は万端といったところ、こういった不変的なモデルはヤッパリ強いなぁ、と思います。
今年は桜の開花も10日程早く、4月になったら散っているとのこと
何か、あせるなぁ・・・
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2021年3月20日
「三月」もやはり早くすぎて、はや「お彼岸」
もう桜の開花も始まっているようです。
TIFFANY & CO by MOVADO : 1960年代・自動巻き
モバードのムーヴメントはいつ見てもホレボレさせられます。
そろそろいろいろな時計の入荷があっても良い頃・・・
本日の入荷は「I.W.C : ヨットクラブ」と「SEIKO : 19型懐中時計」と「CITIZEN : ホーマー」ですが、3本共、壊れていて動きません。
「ガックリ・・・」
これから修理をして、復活してくれることを祈るお彼岸というところです。
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2021年2月28日
「二月は逃げる」と言って、すぐに過ぎると、祖母がいっていましたが、
その言葉のとおり、今月も時間は速度を増して過ぎました。
ちなみに「一月は去(い)ぬ」「三月は去る」とも言っていました。
結局どれも早く過ぎるということか・・・
ROLEX : SUBMARINER DATE 1997年製
25年前に新品でお買上頂いたお客様持参のサブマリーナ修理品
25年間使い続けられたキズや回転ベゼルの経年変化、退色が実にイイ感じで、外装のキズはそのままにしました。
キズはダメージではなく歴史かと・・・消し去るのは惜しい気がしました。
Chick corea : return to forever 1972年
この二月に亡くなったチック・コリアの好きなアルバム
フュージョンというジャンルを押し広めた功績は大きい
何十年振りに聴いてみましたが、やはり良かった。
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2021年2月8日
立春を過ぎると、昔は「学生時計」のシーズンで、
時計屋では一年で一番忙しい季節を迎えていました。
いまでは「学生時計」という単語はない昔話です。
私事ではありますが、学生時計は「CITIZEN」自動巻きでした。
親や時計屋の主人は何故か「SEIKO」推しだったことを覚えています。
CITIZEN : RECORDMASTER 1967年
セイコー「クラウン・クロノグラフ」の影に隠れていますが、
「レコードマスター」はシチズン初の手巻きクロノグラフです。
セイコー「クラウン・クロノグラフ」と違うのは4時位置にリセットボタンが付く点です。
これによりスタート、ストップ作業が可能となります。
簡素化されたクロノグラフ機構がナカナカ素晴らしいと思います。
たぶん3年前のセイコーのムーヴメントをかなり研究した結果生まれた
ムーヴメントかと思われるのと、市場に出回ることがあまりないことで、
幻の時計になっています。
この時計は私物で、時々使用していましたが、何十年か振りに
オーバーホールを行いました。
この時計もまた、現在70歳位の方の「学生時計」だったかもしれません。
Joni Mitchell : 1960年代のアーカイヴ ★★★
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2021年1月12日
2021年
今年もよろしくお願い申し上げます
コロナや大雪に襲われ、なかなか濃い年始となっています。
2020には叶わなかった「東京五輪」の年となりますやいなや・・・
SEIKO : 19型「鉄道時計」 1958年・手巻き
其れらにめげず、中身のある美しい仕事に精進したいと思います。
TAVANNE WATCH co. : chronometre 1930年代
何卒よろしくお願い致します。
ビジュ寺口 店主敬白
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